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【精神】「疲労」に無意識に集中していませんか?過集中傾向にある人ほど要注意!

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過集中で慢性疲労?瞑想の種類と「集中力」の違い

瞑想の種類と同じく、「集中力」にも違いがあること、ご存知ですか?

 

 

以前、瞑想にはサマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想の2種があることを紹介しました。

ヴィパッサナーとはパーリ語で「観る」という意味がある単語です。

この瞑想自体は仏陀生誕前からあったと言われているため、2500年以上前から存在していたことになります。仏陀が解脱に至る知恵を得る際に用いた瞑想法として良く知られています。

一方、息を数える・マントラを唱えるなど特定の対象に集中し心を静める瞑想法をサマタ瞑想と呼びます。

これは

  • ヴィパッサナー瞑想は意識のターゲットがどこに向いているかを自覚し、コントロールする
  • サマタ瞑想は対象を特定し、強く意識を貼り付ける

と言い換えられます。

 

ヴィパッサナー瞑想が日常生活でも実践できるのは、まさに「自覚し、コントロールする」ことのトレーニングだからであり、対象を特定し、動かさないでいる必要はないからです。

 

ところで私も過集中傾向があるのですが、過集中は専門職などでは良い面もある一方、体の限界を超えて対象に集中してしまったりする悪い面もあります。特に、過集中の直後は極度の疲労に見舞われていました。

 

これは単に気づいていなかった疲れを自覚していただけだと思っていましたが、「疲れへの過集中」が発生していたのも原因だったようです。

 

susumu-akashi.com

 

ADHDの人は逆に、注意のコントロールが下手なので、日常生活で感じる痛みや疲労のほうに気を取られると、別のことに注意を切り替えることができません。

たとえ、それほど重大な痛みや疲労でなくても、そちらに注意を向け続けてしまい、頭の中が占領されてしまいます。そうすると慢性的に強い痛みや疲労を感じるようになります。ある意味で痛みや疲労に過集中してしまっている状態です。

意外と、疲れやすい体質と思っている方(自分も含む)は「疲れへの過集中」に当てはまるケースも多いのかもしれませんね。

 

そう考えると、過集中しないトレーニングとしてヴィパッサナー瞑想は重要なのかもしれません。

 

対応法として「半分半分」のイメージ

ヴィパッサナー瞑想では 最初に記載したとおり意識のターゲットがどこに向いているかを自覚し、コントロールするトレーニングをします。

 

基本的なやり方はこちらで説明したとおり腹部感覚に集中する方法や日常生活で出来るのですが、過集中傾向の人は「腹部の感覚に集中して」と言われると他の感覚を全て捨てて「ぬぎぎぎぎ」と歯軋り立てんばかりの勢いで腹部感覚だけを見るケースがあるのではないでしょうか?・・・はい、最初の私ですw

 

この辺の感覚は個人によって大きく違うと思いますが、少なくとも私の経験上、

 

過集中的な感覚確認をするとヴィパッサナー瞑想はまずうまくいきません。というかそれサマタ瞑想になっちゃってます。

 

意識をコントロールするというもう一つの目的がどこかに飛んでいってしまい、「対象と合一」することに全神経を集中している状態になっているためです。

 

なので、私は意識をこういうイメージで保つようにしています。

 

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黒い●が意識の場所。綱渡りのイメージ。

 

「感じる」ことは常に止めずに一定の場所を見続けておき、

もう半分の意識で感じた内容をすぐに「確認」する。

 

もちろん感じる対象は常に一定に。

 

よく感じる対象が外的刺激や妄想によって別なものが優勢になることがあると思いますが、その際はすぐに「確認」している側の意識で「反れた!」と判断してまた元の対象を探して感じる。

 

これを続けるとあまりに「感じて」いる内容が高速で置き換わるので戸惑うこともあるかもしれませんが、諦めずに頑張りましょう。それが「意識をコントロール」するトレーニングですし。

 

なお3年前の記事ですが、脳の1%が1秒で処理する内容はスーパーコンピュータ「京」を使っても40分かかるそうです。どこまで高速で置き換わっているか、試すつもりで気楽にやるのが一番かもしれません!

 

gigazine.net

 


 

【過去の瞑想の記事はこちらからー】

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【不注意特性にも瞑想は効果があるようですよ!】

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