【書いてあること】
- ヴィパッサナー瞑想への姿勢が問われるのはどんな時か
- 他のストレス解消法とヴィパッサナー瞑想の違いは何か
- 子育て中の心の動きに対して今の心意気
- 子育て中に気付きを入れなおす「○○」という魔法の言葉を教えてもらったこと
- 疲れたり不機嫌になったりしている時にしなければならないこと
嫌な対象、好きでたまらない対象に巻き込まれそうになる時に姿勢が問われる
最も厳しく、そしてよく自分の状態が分かるのは「嫌な対象」に遭った時。
もし、ちゃんと瞑想で「感覚」「思考」を「対象」として分けて観察することが普段から出来ていればめちゃくちゃに巻き込まれて心を乱されることは少なくとも無いはず。
だって、対象とその認識が別なものであることを観察して理解すること自体がヴィパッサナー瞑想なんですから。
巻き込まれちゃうってことはその瞬間にせっかくの気付きが消えているということ。
それだけのトレーニングしかしていないということ。
同じことは「好きで好きでたまらない対象」に遭った時にもいえて、自分自身を対象から引き剥がすことが容易に出来るようになっていないなら、普段の瞑想でも妄想をすぐにやめて切り離すことが出来ていないはず。
対応や実践が変わらなければ他のストレス解消法と変わらない
いずれにしても、うまくいっているのなら日常生活の対応や実践が少しずつ変化しているはず。
変化していないなら、きっと手を抜いているかやり方が間違っている。
普通のストレス解消法は心を別な方向に向けて忘れることでリラックスしますが、ヴィパッサナーは智慧を積み重ねて「そもそもストレスが発生しない」ことを目指すもの。
変化できないなら他のストレス解消法を選んでも一緒。
そう考えて怒ってしまったり動揺してしまった時は対処法を結構真剣に探すようになってきました。
子供のわがままにだって智慧を使おう
そして怒ったり動揺したりするのは子育て中によく発生してしまうのが今の私です。
少しでも眠かったり、体の調子が悪かったりするとすぐ適当な対応を取ってしまう。
こういう愚かな行動を取るということはまだ「体の感覚」「疲労」を感覚として自分と分けて処理し切れていなかったり、何か根本的に勘違いしていることが沢山ある。
よく観察して、最適な行動を常に探らないといけない。
もちろんまだまだ無知の塊なのでそう上手くはいかないことの方が多いけれど、少なくともそういう努力をしている限りは怒れない。不機嫌になってはいけない。
二度とないその瞬間に智慧が出るように、体調に関係なく全力を尽くさないといけない。
負けないように頑張り続けたい。
と自分を励まし続けています。
最近の聞いて良かった言葉「三回試してダメだったら必ず別な方法を試す」
そんな悪戦苦闘をしていると、先日妻からこんなアドバイスを頂きました。
「三回試してダメだったら必ず別な方法を試しなさい」
凄く良いアドバイスだと思いました。
なぜなら、正しく状況を分析できていない場合は大抵先入観や思い込みに支配されて、状況を観察することをしていない。
もしくは頭の働きが良くなるような認識の仕方をしていない。
そうなると「特定のやり方が正しいと思い込み、細かく状況を見ないで相手に無理強いする」行動が起こります。
3回以上同じことをやろうとするのは、どう考えてもその方法が適切ではないのにごり押ししている状況。
と、考えると「あ、同じことを3回やろうとしている」と気づいた時点で一旦方法を探すために頭を観察モードに切り替えることは思い込みの除去にも繋がるし、再度気付きを入れなおすきっかけにもなります。
気をつけるポイントは「疲れていないか」「不機嫌になっていないか」
怒りや欲で仕事をすると、どんどん疲れてエネルギーがなくなってきます。「ああイヤだな」と思ったとたんに、昏沈が出て、ストレスがたまってきます。だからといって「不貪不瞋不痴でがんばるんだ」と無理矢理に自分に言い聞かせても意味がありません。そういう大げさなことではなく、まず自分の心に気づくことです。たとえばお年寄りの介護をしていて疲れたとします。そのときに「私は疲れてイヤになってやめたくなっている…ということは、怒りや無知の心があったのかな」と自分の心を観ます。仕事をしていて元気になって気持ちよくやる気が出たら、「不貪不瞋不痴でがんばれた」と気づくようにします。そうしていくと自然にいい方向に進めるようになります。
パーリ語仏教用語集 『AKUSALA−CETASKA:不善心所』 より引用させていただきました。
もう「きついー」って思っている時点で何かの悪い心が発生していると思って観察する。
まだこれが習慣になっていないから色々不具合が出てくるんだろうなと思います。
暗くなった心に流されないで、淡々と続けていきます!
まとめ
- 心を乱されたらすぐに観察するように、そして観察がスムーズに出来るように瞑想時にトレーニングを怠らない
- 少しでも智慧が出るように、よく見て、いろいろな方法を試す。「三回試してダメだったら必ず別な方法を試しなさい」は結構いいですよ
- どんな心の状態が悪い心なのかを予め抑えておいて、「あ、この心だ」と観察できる準備を整えよう
どんどん悪い心を減らして、軽やかに毎日を過ごせるようになるんだーい。
以上、近況の瞑想苦戦状況の報告でした!