長期計画故に中だるみ発生。
「ロード・トゥ・インコ」ピンチです。
スポンサーリンク
目次
長男に何が起きたのか
「インコが飼えるように自分のお世話(生活習慣)が出来るように頑張る。」というのが当初の約束でした。
ところが、時間が経過するにつれ2つの良くない変化が発生していました。
- 「インコを飼う自分」のイメージの劣化
- 長男に期待する行動の無意識な底上げ
です。
「インコを飼う」という具体的な行動の詳細を見失ってしまった
当初、長男の頭の中にはインコの楽しい生活のイメージや、やるべきことの具体的なイメージがはっきりしていました。
ところが人間のヤル気というものはバッと燃えあがった後、記憶が薄れると共にだんだんしぼんでいきます。
そのためヤル気をなんらかの方法で奮い起こしたり、継続する意志力を保つ努力を行います。
先日紹介したウィルパワーを(意志力)生み出すこと等もその1つです。
最近は体調も良くなっていて順調なように見えましたが、長男に話を聞くと夢の鮮度と言いますか、はっきりとした「インコを飼う」イメージがボケてきてしまっていました。
どんなインコを飼おうか、写真集を見て、「こっちの子がいいなぁ、あっちの子がいいなぁ」とニヤニヤしていますが、お世話や遊びに思考がいかず、生き物を飼うという考えが薄れている感じ。
親も「できて当たり前」という気持ちから否定的な声掛けをしていた
最初の1週間があまりにも順調だったので、その後、出来無い状態に戻るとちょっとした躓きに対して前よりも厳しい、気分を下げる言葉をかけるようになっていました。
具体的には「これができなかったら、インコを飼うのはなしだよ。」など。
この行動には反省すべき点がいくつかあります。
「○○出来ないよ。」で劣化したイメージは復活しない
「インコを飼いたい。」という情熱は消えていません。
薄れてしまったのは、インコとあんなことをする、こんな遊びをする、という具体的な行動のイメージや、そのために頑張ろうという気持ち。
イメージの薄れは私達がかけていた厳しい言葉にも原因があります。
「できてない」
「飼えない」
ないないないの、マイナス評価を与える声掛けだけ。
これでは「飼えている自分」の詳細なイメージを維持することは難しいです。
目先の「できない」にフォーカスしすぎている
本来の親の狙いは
「夢を叶えるために自分で努力する経験を積む」
「頑張って実現させたという成功体験を得る」
ということでした。
「毎日スムーズに準備をすすめてほしい」
ではありません。
失敗したときも本人の意志力を底上げするような声掛けをするべきでしたが
「幼稚園に遅れる」
「出勤時間に遅れる」
という焦りと苛立ちが声掛けの方向性を歪めてしまっていました。
テコ入れすることを決めました
まずはマイナスな言葉がけがくせになっていた自分たちへの戒めも込めて
「できたね」
「出来るよ」
という言葉に変えるほか、以下のテコ入れをすることにしました。
テコ入れ1:成長・達成にフォーカスする
今までの成長をフィードバックする発言を増やしました。
- 例「朝ごはん半分しか食べてない。早く!」⇒「朝ごはんは半分まで食べれたね。残り頑張ろう」
- 例「シールは20枚を超えた。これだけ頑張ってきたんだよ」
- 例「幼稚園の持ち物をチェックする習慣が付いた」
など小さな達成を振り返るようにしました。
テコ入れ2:インコを飼う楽しいイメージを具体化する
ぐずったときに、できないことに焦点を当てると、反発心を抱いたりパニックになる長男。
その意味でもマイナスの声掛けは逆効果でした。
なので、
「インコにご飯をあげるには今起きている時間だね」
「寝る前にインコに絵本をよんであげるかな」
など楽しい生活をイメージしてまずは気分を上げるように努めて、その後、指示ではなく周囲の状況を説明することで日々の日課を気づかせることにしました。
具体的には
「今日は○○ちゃんの方がお父さんより先に準備して、お家を出なきゃいけない日だね」
と言いつつ、先にお父さんがご飯を食べ終え、着替えることでペースに気づかせるなど。
テコ入れ3:「○○したら、○○ができる」
「○○ないなら、○○はないよ。」という声掛けを反省。
どこかの本で読んだのですが、この言い方は子供がイメージするには難しい「ない」を想像しなければならず、理解しにくい言い回しだそうです。
できないループで思考力が落ちている長男にとってはパニックに拍車をかけてしまいます。
代わりに
「○○したら、○○ができる」
という声掛けにしました。
具体的には「一人でお出かけの準備ができたら、インコを飼える(お世話できる)」と、成功イメージを2つ積み重ねる形で話かけます。
これでもう一回「頑張る!」と表情が明るくなる日もありました。
テコ入れ4:駄目っぽいときはやめる覚悟をした
上記のことをしてうまく行った日もありますが、行かない日もあり。
寒暖も激しかったのでちょっとした疲れもあったのかもしれません。
グダグダした状態でシールをあげて、インコを飼っても、結局は「頑張っても頑張らなくても飼えた」という経験にしかならないのではないか。
ならば一旦、挑戦はまだ早かったと、撤退させるさせることも必要じゃないか、と夫婦で話合いました。
目標にむけて「(年齢に見合った)自分のするべきことを自分でする力を身につける」というプロセスが重要なのに、そこが抜けては違う。
というところまで決めたのが一昨日。
昨日の様子については次の記事に記します。
スポンサーリンク