前回の記事に続きボードゲームのご報告。
サボると手堅くなり、真面目に働くと博打になるという何とも不条理なゲーム『オー・マイ・グーッズ! 』。
カードだけとは思えないゲームのボリュームと奥深さはワーカープレイスメントゲームが大好きなら間違いなく夢中になりますよ。
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目次
簡単なルールの説明
プレイヤーは「職人の親方」となって、工場を動かします。
工場で作ったものを売って金を稼ぎ、稼いだ金でどんどん新しい設備を立て、弟子を雇い、効率的に生産できる体制を作っていきましょう。
工場を動かすには資源が必要ですが、資源は何がどれだけ手に入るかは運しだい。
また、工場で作ったものは他の工場の材料にすることもできます。
例)木炭と小麦粉でパンが焼ける
価値の高い製品を作り、高く売り、より多くの勝利点のついた設備・弟子を集めましょう!
【勝利条件】
ゲーム終了時に一番勝利点が多いこと。
【ゲーム終了条件】
誰かが設備を8つ建てたラウンドの次のラウンドが終了すること。
【プレイの手順】
1.手札の補充
手札を全部交換して+2枚引くか、交換しないで2枚引くことができます。
2.午前中の材料集め
太陽マークの書かれたカードが2枚出るまで、山札からカードを引きます。
このカードにかかれた材料を見て、自分の工場をどう動かすか決めます。
3.生産計画の決定
親方と(いたら)弟子をどの設備に配置するか決め、「サボる」か「真面目に働くか」を選択します。
- サボる:生産量が下がる代わりに、少ない材料で工場を稼働し、製品を生産できます。
- 真面目に働く:生産量が上がる代わりに、規定量の材料がないと工場稼働、製品生産ができません。
4.午後の材料集め
太陽マークの書かれたカードが2枚出るまで、山札からカードを引きます。
午前中に出た材料とここで出た材料が最終的に自分の工場で使えます。
もし、規定量の材料が集まらないと工場は稼働できず、その工場では何もできません!
5.生産開始!
稼働できた場合、工場が稼働し、働き方に応じた製品量が生産できます。
また、手持ちのカードを材料としたり、生産した製品を材料としてさらに別の製品を作ることもできます。
作った製品は即換金して、新しい設備を立てたり、弟子を雇うこともできます。
どうやって工場を動かすかのジレンマと、生産の連鎖が気持ちいい
簡単に、と書いたルールがかなり長い通り、シンプルなゲームではありません。
ですが
- 午前中の状況から午後の予測を立て、どの設備をどうやって動かすか
- 作った製品をさらに付加価値をつけるために、どの設備を立てていくか
この2つのポイントを抑えつつ立てた生産計画がうまくはまって生産の連鎖(チェーン)がゴリゴリ回ると一気に楽しくなってきます!
しかも、チェーンのパターンはとても多彩。
@agc_foxtail 沢山のRTありがとうございます。名称を説明書に合わせ、他にも少し修整を加えました。サイズはA5+四方3mmで作成しています。高解像度版はURLの:largeを:origに変える事で表示されます。#ボドゲ pic.twitter.com/297xVZYXZS
— 狐の尻尾@ゲムマ2016春F02 (@agc_foxtail) 2016年7月28日
複雑な設備同士の関係性を把握しつつ、いかに不安定な材料供給の中で高い生産性を保てる行動を選択するか。
これだけの濃厚なワーカープレイスメントゲームがカードだけで遊べるというのはとてもお買い得だと思います。
作者のアレクサンダー・プフィスター氏はすごい
初心者向けとは言い難い、やりこめるゲームが対象となる「ドイツ年間エキスパートゲーム大賞」の2年連続受賞者。
これだけのシステムをカードだけで遊べるようにデザインできたのも納得です。
まとめ
重厚なワーカープレイスメントをカードセットだけで楽しめる『オー・マイ・グーッズ! 』。
これだけの奥深さにも関わらず2000円以下というのは過去のワーカープレイスメントゲームの名作『アグリコラ』の値段を知っていると驚かざるを得ません。
たまには大人同士、気の合う仲間と真剣に戦うゲームもいいものですよ。
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