唐突ですが、長男が念願の(?)発達検査を受けましたので、レポートいたします。「何となく周囲から浮いている我が子をどうやって育てたらよいのだろうか?」と悩んでいるご家庭の参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
目次
我が家の子育て方針
因みに、我が家の子育ては
「子どもが自分の特性を知り、周囲と適切に関われるようになる」
ということを重視しています。
私達両親が30過ぎまで特性を理解せず、社会人になっても必要以上に苦しんだ経験からです。
両親の資質を受け継いで、近い将来同じ苦労を負いそうな長男。
すでに集団生活に苦手意識や浮いた行動は出てきています (´ヘ`;)
どうしたら自己肯定感を下げずに、良い面を伸ばして成長していけるか。
それを理解するために、まず長男はどのような成長(発達)をしているのか専門家の目でみてもらうために検査を受けました。
新版K式発達検査でわかること
今回、長男は新版K式発達検査をうけたものと思われます。
(※検査用紙と教えて頂いた結果からの類推です)
新版K式発達検査とはリタリコさんの記事によると以下の特徴を持つ検査です。
新版K式発達検査は、子どもの心身の発達の度合いを調べ、それを療育などの子どもの発達支援に役立てるための検査です。
1951年に嶋津峯眞、生澤雅夫らによって、京都市児童院(1931年設立、現・京都市児童福祉センター)で開発されました。最近では、おもに自閉症などの発達障害の診断に使われています。
調査結果を元に、療育への活用や発達障害の診断を行うための検査。
発達検査は心理検査の一つであり、おもに、乳幼児の発達状態を適切に把握するための判断材料として使われています。
発達検査と同じように使われている心理検査に知能検査というものがありますが、発達初期にある乳幼児の発達状態を、通常の知能検査によってとらえることは困難だと考えられています。
なぜならば、乳幼児は心理的、身体・運動的、社会的側面の発達が十分でないため、知能のみを検査によって測定することは難しいからです。
まだ発達途中の乳幼児を知能だけで検査するのは難しいため、乳幼児の発達状態を適切に判断するための心理検査の一つとして「発達検査」があるということですね。
では、知能検査と発達検査の具体的な違いはなんでしょうか。
知能検査は、知能を精神年齢、IQ(知能指数)、知能偏差値によって測定するための検査です。
これに対して発達検査は、被検査者の精神年齢を示す発達年齢(Developmental Age:DA)と、認知面・社会性・運動面などのいくつかの観点から発達の度合いである発達指数(Developmental Quotient:DQ)を調べ、それを療養に役立てるために行う検査です。
精神年齢として
「発達年齢(Developmental Age : DA)」
認知面・社会性・運動面など複数の観点を点数化した
「発達指数(Developmental Quotient : DQ)」
この2点からその人に合った支援や学習指導の方向性のヒントを得たり、療育の指針にします。
心理士からの判定は?
受けてみた結果は以下の通り。
- DA、DQは多少各項目の発達にバラつきがあるものの総じて高めの傾向
- 特に構成つみ木や一般知識、図形をかく手指の動きなどが年齢より高い
- 数値上、定型発達の範囲
その後の心理士さん(左側)と、妻(右側:犬っぽいですが本人の自画像です)の会話の流れを記しておきます。
心理士:「この場合、うけれる療育施設はありません」
妻:「ですよね。この子の場合、普段の行動や会話から同年齢の子とうまく関わっていけるか、社会性に不安があるんです」
心理士:「そうですね、行動をみていると確かに幼いと感じます。
高い発達結果と幼い行動が気になりますね」
妻:「そう!それなんです!」
妻:「机上の検査では定型発達。
机上の遊びはよく出来るくらいなんです。
が、実生活の行動はそう感じないんです。
実は私も主人もそんな子どもだったので
学年が上がるにつれて、だんだん他の子が違和感をもち始める未来が
自分の経験から想像できちゃうんです!」
心理士:「うーん、学校に入ったら先生の話に素直にしたがって、成績もそれなりによい生徒は大人からは評価されますからね」
心理士:「でも子供からみれば、
「何か、アイツ、ちがう(ガキくさい、話が通じない)」
「なのに先生から評価されてる」
となる。
そういった子はやっかみの対象となることもありますからね」
妻:「まさに、いじめられる要素はもってると思います」
やる方は楽しい反応するし!(みーみー泣いて引き下がる典型的いじめられっこ体質)
そこで・・・
この後の対策は?
色々ご相談した結果、別の施設で追加の検査(ウェクスラーの中のWISC)を受けることを勧められました。
さらに細かく、言語理解・知覚統合・作動記憶・処理速度の得手、不得手を把握して、なぜ幼い行動が出るのか理解し、適切な支援、関わりを見つけましょう、と。
もちろん、迷わずお願いすることにしましたm(_ _;)m
学校が始まる前、社会性が出てくる今が絶好のタイミングだと思うからです。
まとめ
今回、あえて長男に発達検査を受けてもらったのにはそれなりに両親ともに考えた経緯があります。
いじめや対人トラブルを懸念しすぎでは?という意見もあると思います。
いじめや対人トラブルは周囲の環境に左右されて絶対おこるわけではありませんし、単に皆と上手くやること=幸せというわけでもないでしょう。
ただ、小学校に入る時期というのは自分の特性を知りつつ周囲と関わっていろいろなことを学び始める時期でもあります。
両親ともに周囲と関わることにつまづき、その後の学校生活でも中々うまく馴染めなかった経験から「出来れば、同じ苦労はかけさせたくない」という気持ちで今回の検査となりました。
この後の検査でどのような判定が出るかはまだ分かりませんが、願わくば良い方向に向かって欲しいと祈っています。
補足
通常社会性の芽生えが未就学時代、社会性を問い始めるのは小学2年生ごろから。
問題が表面化しだすのは高学年になってからです。
未就学児に社会性の不安を感じる事は一般的ではないかもしれません。
また、発達障害と遺伝の関連性は見出されていませんし、自分と子どもを同一視しない、ということは常にこころに留めておかなければなりませんが・・・
我が家の場合、両親(&祖父母)にも社会に適応するのに苦労する一面を持っているため、やはり、長男の様子にも気をつけている次第です。
スポンサーリンク