当時はそれなりに文学少年を気取っていて、そのくせ筒井康孝とか椎名誠などのSFばっかり読んでましたが、まあ本が好きでした。
正確に言うと、本を読んで頭の中を概念でいっぱいにするのが好きなだけなのだったのかもしれませんが、ゲームする時以外は四六時中何か読んだり考えていたりしようとしていた気がします。
エヴァンゲリオンとか銃夢とかも大好きでしたね。
90年代後半は何が正しいとかこのイデオロギーに従ってればOKみたいなのが無いのが顕著になり始めた時代だったので、その影響をガンガン受けまくっていた気がします。
特に昔から「手の親指だけが大きくなる夢」「人間以外の何かになる夢」など現実感の無い夢ばかりよく見ていたせいか、あまり「人間である」必要性を感じていない社会的にはかなりアレな子でした。
山岳部に所属して一人でも山に登って、感覚だけを感じたりして概念だらけの毎日とバランスを取っていた気がします。
感性と概念的なものがバラバラで、自分でも何が根本にあって、どうすれば良い状態にいけるのかが分かっていませんでした。
人間とは?概念とは?幸せとは?
疑問符だらけで、でもとりあえず身体を動かして山に登っている間は何となく気持ちが良くて。
そんな毎日でした。