読後感の良いニートの生活漫画、ってあまり無いですよね・・・
ちょっと迷ったり、立ち止まった時に読むと落ち着く不思議な作品です。
webマンガサイト『くらげバンチ』上でも連載されていて、バックナンバーも無料で読めるのでおすすめです!
【ストーリー】
頼りがいがあるのに何故か働いていない兄と人当たりが良いのに何故かニートの妹。特に悩みも無く実家で毎日ゲーム三昧の気楽な日々をすごす二人の元に家族、友人、お隣のOLさん、学校時代の友達などが集まり、お気楽な日常のドタバタが繰り広げられる。
いわゆる「日常系」の漫画なのですが、主人公たちがニートなのでどこまでも日常生活が終わりません。お母さんの懐の広さが泣ける。
【特徴】
ニートにありがちな悲壮感が無い!ドンヅマリ感が無い!
現代の「高等遊民」はまさにこれ、という描写は本当のニートからはフルボッコにされそうなぐらい理想的な環境です。家族が協力的なニートって家計に余裕ないと無理じゃないですか。お父さんよほどいい所の部長なんだろうなー・・・
で、ニート兄妹が人間的魅力に溢れているので周りが放っておいてくれません。友達はしょっちゅう遊びに来るし、お隣さんもついつい遊びに来てしまう(というか実質第三の保護者になってる)し、昔の親友も頼りにやってきちゃうし。ニートやらなくても幸せに暮らせるじゃないですか。羨ましい!でも働きたくないんだろうなあ。
ニート兄妹も気が利くので、好き勝手暮らしつつも何だかんだいって関わる人を不幸にしません。ちゃんとギブアンドテイクの関係になってる。ある意味みんなに望まれてニートになっているんじゃないかという気になってくるレベル。この「ちゃんと居場所を作ってる」感覚がほかのニート漫画には無い独自の味わいだなあと思います。読んでいて安心感がゆっくり肌に伝わってくるなんて最初思いもしなかったですよ・・・
【まとめ】
「どうにかなるさー」という明るい楽観とそれを支えている兄弟と周りの人の振る舞いが疲れてしまったときに沁みる、ちょっと本棚にとっておきたい漫画の1つです。
ちなみに単行本はWEBでは読めない話も複数入っているので、機会があればそちらも読んでみるといいですよ。話の間や後のエピソード満載でWEBコミックがもっと楽しくなります。
以上、『働かないふたり』の紹介でした!