職場の付き合いでは、必ずといって発生する「飲み会」。
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飲み会と合わせてよく出てくる話題として「飲みニケーション」という名の
交流の是非があります。
大人数が集まり、そこでお互いに挨拶や情報交換をすることで
社内の活動を円滑にする。
賛否両論ありますが、私は完全に否定派です。
理由はたった一つ。
「飲み屋の喧騒の中ではそもそも話が聞こえない」からです。
目次
- 目次
- 耳が悪いのではなく、「聴き取る」能力が低い私
- 少人数の会議は対応できるが、5人を超えると急に理解できなくなる
- 大抵、飲みニケーションの場は騒がしいので話が聴き取れない
- さらに酒が入ると、この症状は悪化します
- 大人数の集まりやパーティーが苦手だと思っている人は「何故か」を特定しよう
- まとめ
耳が悪いのではなく、「聴き取る」能力が低い私
昔、自分はとても耳が悪いのだと思っていました。
複数人の会話になると、途端に会話を聴き取れなくなったり
意味の繋がりが分からなくなったりすることがしばしばあったからです。
一方で、他の人が聞こえない
非常に遠くの人のささやきが聞こえたりすることもありました。
不可解に思い検査をしてみても、聞き取れる音域には全く異常がありませんでした。
当時はさっぱりでしたが、最近の発達障害に関する知識を得てようやく
「こういうことか?」と理解できてきたことがあります。
それは自分は耳が悪いのではなく、
人の話を聴き取るために必要な2つの能力が極めて低いのではないか、ということ。
その2つの能力とは
- 音を区別して耳に入れる能力
- 複数の人の「連続した音としての発言」を「意味のある会話の流れ」に変換する能力
です。
少人数の会議は対応できるが、5人を超えると急に理解できなくなる
この2つの能力の欠如は、大人数の会議が多い職場では厳しいハンディキャップです。
2~3人程度の会議であれば、見るべき参加者も限られているため
即座に「誰が発言しているか」「誰の発言に対して発言したか」を
視覚情報と合わせて判断することが出来るのですが
5人を超えてくると
- 周囲から聞こえてくるわずかな雑音の積み重ね
- 発言が次の人に移ったことを視覚で確認し、音の情報と重ねるまでのタイムラグ
が会議の流れを理解することを妨げてしまい、突然困難になってきます。
家族や親族などある程度発言の傾向や、タイミングが分かっている集まりであれば
推測である程度対応できるのですが
(それでも、1時間もすると疲労してしまいますが)
ほとんど人となりを知らない会議メンバーであると、もうお手上げです。
何とか主要な発言だけをピックアップすることは出来ますが
発言の経緯や細かな部分を覚えておくことは殆ど不可能です。
そのため、同じ職場のコンサルタントにはよく
「何故その発言の真意を読み違えるのか。前後関係から容易に理解できるだろう」
と何度も怒られました。
とはいえ、どんなに注意を傾けても限界があります。
結果として録音で対応しましたが、当然聞き直す労力が必要なため
会議が増えれば増えるほど私の作業効率は大きく落ちていったことを思い出します。
大抵、飲みニケーションの場は騒がしいので話が聴き取れない
さて、そろそろ本題の「飲みニケーション」が出来ない理由ですが
お察しの通り私は
「飲み屋ではそもそも、話を理解するのが困難」
なのです。
場所によりけりとは思いますが、会社帰りに一杯という感じの飲み屋は
大抵、乾杯の音頭や酔客の大声でそれなりに騒がしいです。
少なくとも、IT系のプログラマーメインの職場に慣れ切っている私にとっては
轟音といって過言ではないレベルです。
話なんてよほど注意しないと聴き取れません。
最初の1時間ぐらいは我慢できますが、それを超えると座っているので精いっぱいのレベルまで疲労してしまいます。
なので、込み入った話は出来れば会社で、少人数で静かな会議室でしたいのです。
ですが、騒音や複数人の会話が苦にならない人にとっては
「飲み会になると、急に口数の少なくなる人付き合いの悪い人」
に見えてしまうのです。
これには困りました。
さらに酒が入ると、この症状は悪化します
なので極力飲み会の席は最小限の失礼にならない程度のお付き合いにしているのですが
世の中には酒の誘いを断ると不満に思う方が結構多いようで、難しいなあと思います。
ちなみに、今は基本的に禁酒しているのですが
酒を少しでも飲むと、脳の働きが落ちるためか
注意を傾けても、音が他の音と混じって全く分からなくなります。
ごくごく酔いの初期段階で発生するため、
意識ははっきりしていても、会話によるコミュニケーションでは
相手の発言とおぼしき音が聞こえた後に、
頷くことぐらいしか出来なくなってしまいます。
これはもう、先日以下の記事で拝見したADHDの症状と同一のため
私の状態は通常ではADHDと判断されはしないが
ちょっとのことで同一レベルになってしまうことから
極めて近い、いわゆる「ボーダー」なのだろうと推測しています。
大人数の集まりやパーティーが苦手だと思っている人は「何故か」を特定しよう
私は昔から大人数の集まり、パーティーなどが大の苦手でしたが
その原因をしっかりと特定していませんでした。
今となれば、音が混じる場での会話は理解することが困難だから
それ以外の場がコミュニケーションのメインになるように調整しようと
考えることもできますが
それに思い至らなかったばかりに一番特性としては合わない
大人数の会議が多いコンサルティング的な役割を引き受けて
酷い目に合いました。
仕事で大人数の会議の内容を理解することが出来ないのは
致命的なハンディキャップとなりえます。
もし、大人数の集まりやパーティーが苦手だと思っている方がいたら
一度「何故なのか」を過去の状況から突き詰めて考えて
原因を特定しておくことをお勧めします。
そして私と同じような症状であれば、
出来れば大人数での会議・コミュニケーションが無い職場を
選んだ方が幸せになれると思います。
まとめ
- ある程度の雑音の中で
- 1対1で相手の会話を聴き取ることが出来る
この2つを満たしているので、私は聴き取りに関しての発達障害はない。
そう思い込まない方がいいです。
対面のコミュニケーションが重視される職場では
ちょっとした条件の違いで極端に聴き取り能力が落ちるケースは
非常に厳しいハンディキャップとなりえます。
チェックポイントは2点
- 飲み屋や雑踏など、騒がしくなると突然自分たちのグループで何を話し合っているのかが分からなくなってくる
- 酒を飲むと急に耳が遠くなったように感じる
1つでも思い当たる場合は、一度診断を受けるか
ADHD関連の書籍を読んで、対応方法を検討されることをお勧めします!
もし身内に
「もしかしたら、あの人そうじゃない?」
という方がいたら聞いてみると、助けになるかもしれませんよ?
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