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東田直樹・山登敬之 著 『社会の中で居場所をつくるー自閉症の僕が生きていく風景(対話編)』

 

 

風になる―自閉症の僕が生きていく風景

風になる―自閉症の僕が生きていく風景

 

 

 東田直樹・山登敬之 著 『社会の中で居場所をつくるー自閉症の僕が生きていく風景(対話編)』を読みました。

『風になるー自閉症の僕が生きていく風景』は妻の薦めで読んでいました。ご存知の方も多いと思いますが、東田さんは重度の自閉症でコミュニケーションを取ることに成功した数少ない方です。自分で自分の行動をコントロールできないですが、ちゃんと外界の言葉は理解し、自分の考えを持っていることを説明してくれています。

そんな東田さんが精神科医の山登さんとビッグイシューにて行っていた往復書簡をまとめた一冊が『社会の中で居場所をつくるー自閉症の僕が生きていく風景(対話編)』となります。

自分を受け入れること。人のできることと比べないこと。成長は強くなることではなく明日に向かって進むこと。自分の行動をコントロールできないという困難があるからこそのこれらの言葉に、言いようの無い重みと、前向きな強い心を感じました。

また、親子ほど年の離れている山登さんとの対談の中でもお互いの暗黙の前提の理解・感じ方の違いが複数出てくるのですが、それを1つ1つすり合わせ、理解していくお互いの姿勢が読んでいて気持ちの良い内容でした。

元々ビッグイシュー販売者が先行販売していましたが、2016/1/15からは書店でも販売しているそうなので、理解する・受けいれるとは何か?というテーマに興味のある方はぜひご一読をお勧めします。